あるものは壊れていく、ものだと思うけど、小さい頃から隣にあった公共の宿舎が今取り壊しになってる。
4階建てで横に大きくて、文教地区だけあって、かつてはたくさんの家族連れが入っていた宿舎。
国家公務員の方々だからか、とても規律があり、穏やかで優しい感じのするコミュニティだった。
いつからか売りに出され、そして買い手がつき、何年か放置のあと、今取り壊しになっててすごい地響きがしてる。
思い出の景色がまたなくなる。
私の頭の中でだけある風景や建物など、記憶の中でだけ存在するものになっていく。そして私も朽ちたら、それはどこへいくんだろうな。。
私が小さな頃はお祭りの集合場所にもなっていて、小さい子から高校生まで、100人をもこえる子供たちが広い駐車場で走り回っていた。お祭りで高揚した気分と胸の高まりと、そしてその背景であるこの宿舎はずっとリンクをしていた。
私はその宿舎に友達がいなかったから、中に入ったことはなかったけど、でも、ずっとうちのそばにあった。猫がいなくなったら何度も探しに行った。
きっと数日したら更地になって、見通しも風通しも良くなるんだろう。。
ずっと、西日から守ってくれてありがとう。
ずっと、そばにいてくれてありがとう。
ずっと、優しいエネルギーをどうもありがとう。
あるものはなくなるって分かってるけど、でも、心からのありがとうを贈りたい。
ありがとうございました!